プーちゃんの膵炎について

健康・しつけ

プーちゃんは2021年4月に膵炎になりました。それ以来、ヒルズのサイエンスダイエット療法食のi/dローファットを食べています。

幸い、膵炎の症状が出たのはその1回きりで急性のものだったのと、その後何度か超音波検査などをして膵臓の状態を見てもらい問題がなさそうだったので、獣医さんからは普通のフードに戻しても問題ないだろうと言われています。

フィンはサイエンスダイエットのラム小粒オリジンのAmazing Grains Six Fish(グレインが含まれているバージョン)を混ぜて食べさせているので、プーちゃんにもそれをi/dローファットと半々になるように混ぜてあげてみました。もう1カ月以上経ちますが、特に問題がないので大丈夫そうです。今後、日本帰国というビッグイベントもあるわけで、ドッグフードについてはどうするか本気で悩みます。

ちなみにアメリカから日本へはドッグフードの持ち込みが禁止されているので、日本に着いたらすぐに現地調達しないといけません。

今回は、プーちゃんが膵炎になったときのことから今までを振り返りながら、自分なりに調べたことなどを含めて記事にしようと思います。

体調の異変

2021年4月20日。プーちゃんの頭に急にこぶみたいなものが出来ているのに気づきました。なんとなく目元も腫れぼったい気がして、「どうしたのー?」と言って近づくと耳を後ろに倒して甘えてくる素振り…プーちゃんはどこかが痛いとか気持ち悪いとか、何か訴えたいときにこういう風に甘えてくることがあるので、今回ももしかして体調が悪いのかもとすぐに感じ取りました。

痛みや気持ちの悪さを「怖い」と感じて甘えてくるのかもしれません

お腹の調子も悪いようで下痢っぽく、食欲もなかったので病院に連絡。次の日に見てもらえるとのことなので連れていくことにしました。

コロナ禍だったので病院内には入れず、プーちゃんを受付で預けたら車で待機するように言われました。
少し待つと、先生から電話があり「こぶは見あたらないけど?」とのこと。でも、下痢しているのなら何か悪いものを食べたのかも?とのことで、下痢が良くなるまではドッグフードではなく、鶏肉とお粥を混ぜたものをあげてくださいと言われました。

アメリカでは犬が下痢した時に、このようなBland Diet(無刺激・淡泊な食事)を与えるように指示されます。

あと、頭にこぶが出来たというのが何かに対してのアレルギー反応なのかもしれないので、念のためにアレルギーの薬ももらいました。

家に帰って来てからも、プーちゃんの様子がやっぱりおかしい。布団の下にもぐって隠れるような仕草をしたり、丸まって小刻みに震えています。こちらの写真がその時の様子。

こんな様子は初めてです。

そして、夕方に嘔吐もしたため「また明日病院に連れて行こう」と思い、その日は夕ご飯をあげなかったのですが、夜中じゅうプーちゃんがずっとえずいていて、30分おきごとくらいに黄色い泡のような液体を吐きました。その時は全く何がなんだか分からず…もしかしてお腹がすき過ぎて胃液を吐いているのかと思ってどうしようか悩んだのですが、とりえあず何も与えず朝いちばんで病院に連れて行こうと決心しました。

朝、病院に着くと「吐いたものは何色でしたか」と聞かれ、その他の症状も伝えると膵炎である可能性が高いのでそれをチェックする「スナップテスト」というものと、念のため血液検査もするとのことでした。

そして、そのスナップテストの結果、膵炎であると判明しました。

急性膵炎と治療方法

急性膵炎との診断が下り、一日病院で預かってもらい治療をすることになりました。
具体的には、吐き気止めの投与静脈点滴をしながら、状態が悪化しないように常時監視するとのことでした。脱水症状などにも気を付けなければいけません。

膵臓は膵液という消化酵素を含んだ液体を作る器官ですが、膵炎になると、本来は十二指腸に届くまで消化作用はないはずの膵液が、膵臓で作られた時点で膵臓自体を消化するようになるため強い痛みがともなうようです。聞いただけで非常に辛いです。膵炎にかかってしまったら、特効薬などはないため上記のような「対処療法」を行いながら、膵臓を休めることが重要です。膵臓が本来の機能を取り戻すように待つということですね。

幸いプーちゃんの容体は悪化することなく、その日の夕方に迎えに来てくださいと連絡がありました。引き続き注意して見ていなければいけないけれど、家に帰ってこれてひとまず安心です。吐き気止めが効いているようでだいぶ容体は落ち着いたように見えましたが、下痢は続いていました。便というよりは、ちょっと血液が混じったような赤黒いゼリー状のもので、もしかして消化された膵臓…じゃないよね?とすごく不安でした。

ご飯については、先生からは少しずつ食べ物を与えてくださいと言われました。一昔前は、膵炎は「絶食」が絶対重要と言われていたのですが、現在は少し回復したらちょっとずつ食べさせることが推奨されているようです。食べ物を与えることによって、膵臓が本来の機能を取り戻すように促すという意味もありますし、栄養を取ることで体力を回復することが重要だからです。

ただ、プーちゃんの食欲がなかなか戻らず、いつもはがっついて食べるようなものも顔に近づけるとプイっとそむけてしまって、全然食べてくれませんでした。丸1日満足に食べてない状態だったため先生に相談すると、これ以上食べないままだと危ないからと「Entyce(エンタイス)」という食欲増進剤を処方してもらいました。それがこちら。

これがすごかった。

一度投与しただけで、すぐに食欲が戻りました!
ご飯を一口食べてくれた瞬間、私と夫は二人して「良かったー!」と大喜びでした。

療法食

一度膵炎になってしまうと、その後の食生活は注意が必要です。
具体的には、消化の良い低脂肪のドッグフードが良いとされています。プーちゃんは先生から「サイエンスダイエットのi/dローファット」が処方されたので、そちらを与えることにしました。

こちらです。

日本で売られているものとは原材料や配合が少し異なるのですが、一応参考までにアメリカで売られているものについて載せておきます。

原材料に記載される始めの4項目は以下の通りです。

Brewers rice(醸造米), Corn Gluten Meal(コーングルテンミール), Chicken Meal(チキンミール)、Chicken By-Product Meal(チキン副産物ミール)

うーん…素人の意見ですが、あんまり魅力的な内容には見えない。

栄養成分は以下の通りです。

Protein(タンパク質):26.1%
Fat(脂肪):7.5%
Carbohydrate(炭水化物):58.6%
Crude Fiber(繊維):1.8%

明らかに脂肪分が少ない配合になっています。
先生からも処方されたし、他に選択肢もないのでこちらのドッグフードを与えることにしました。

フード自体の大きさは小ぶりで、コーギーのお口でも食べやすい形です。匂いは割と強めで、ちょっと脂っこい感じがします。プーちゃんは気に入って食べています。ドライだけでなくウェットフードのバージョンもあって、たまに混ぜてあげると喜んで食べます。

先生からは下痢のときなどにも処方するフードだと聞いたので、フィンにも、下痢や体調が悪い時などはこちらのi/dローファットをあげることもあります。フィンも味・匂いは大好きなようで、食いつきはいいです。

コーギーは食欲旺盛だから食べないフードなんてないか…

回復したけど気は抜けない

その後、幸いなことに一度も再発することなく現在に至ります。

膵炎になってから病院で定期的に超音波で膵臓の様子を見てもらい、問題がなさそうなので先生からは普通のフードに戻してもいいですよと言われているのですが、なんとなく怖くてまだ100%は戻せないでいます。

超音波検査のために剃られたお腹。つい触ってしまう。

ちなみに、元のフードに戻す必要もないと言われています。
先生は自分の飼っている犬達が、ゴミ箱を漁ったり道端のごみを食べてしまったりすることがあって、膵炎のリスクが高いと思っているためずっとi/dローファットをあげているそうです。

それはそれでどうなんだろうと思いつつも、獣医学の観点からはずっと療法食でも問題ないとのことなので、お財布と相談しながら決めていきたいと思います。(療法食はお値段が高いので…)

また、フードだけでなくおやつも気を付けなければいけません
市販のものはなるべく低脂肪なものを選んであげるようにしていますが、今は上記のように先生から大丈夫そうだと言われているので、たまに野菜やフルーツなどを与えることもあります。今のところ問題はなさそうですが、いつまた急に再発するか分からないと思うと、常に気が抜けない状態ではあります。

今後のドッグフード

最初にもちらっと書きましたが、フィンはサイエンスダイエットのラム&ライスの小粒オリジンのAmazing Grains Six Fish(グレインが含まれているバージョン)を混ぜて食べさせているので、プーちゃんにもそれをi/dローファットと半々になるように混ぜてあげています。

こちらは日本では販売されてなさそう…?

サイエンスダイエットは、先代犬のジャッキーもずっと食べていて18歳近くまで健康に生きたというのもあるし、獣医さんからもお勧めされるドッグフードなのでずっとこちらをあげ続けているのですが、今はネットなどでドッグフードについて調べると大手のメーカーは原材料に添加物などが多くて良くないという意見もよくみかけます。

確かに大好きなワンコ達には新鮮な食材を使った安全なフードを食べてもらいたい。

でも、長年の歴史や販売実績のある大手は、獣医学・栄養学の研究もしてきているので獣医さんたちも信頼している。

確かに、素材に新鮮なものを使っているからと言ってそれが犬の健康のすべてとは思いません。手作りフードが難しいのはそこが理由です。ちゃんと研究された配合に沿って作られたフードでないと、わんちゃんの健康にとって良いとは言えない。

なぜ大手のメーカーは良い素材を使ってくれないの…?

獣医さんとお話すると、添加物やFiller(かさを増すために入れられた余計なもの)に関しては気にしなくて良いと言われます。どれだけ新鮮な素材を使っているかというのはマーケティングの一種であって、犬を思う飼い主の気持ちにつけこんで耳触りの良いようなことを言っているだけだと。ちゃんと獣医師や獣医栄養士を雇って長年研究している大手メーカーの方がはるかに頼りになるという意見が多いみたいです。

それはそれで一理ありますが…

ドッグフードに関しては話が尽きないので、また違う記事にまとめたいと思っています。
今後プーちゃんの食生活に関しては、ゆっくりのペースでも良いから療法食でなく普通のフードに切り替えていこうと思います。

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