【海外へ引っ越し】ジャッキーと渡米したときの話-その2

旅行・お出かけ

前の記事では出発までに行ったことについてお話ししました。

こちらでは出発当日から到着までの出来事についてまとめてみました。

成田空港にて

空港までは父に運転してもらい車で行きました。ジャッキーはクレートに入って、後ろの座席に乗せました。道中は父と私が話している間は「しーん」として大人しく座っていましたが、会話に沈黙があると「…くぅーん」と鳴いていました。話し声が聞こえないと不安だったのかもしれません。

空港に着いたら、まずはジャッキーのおトイレを済ませました。おしっこはすぐしたのですが、うんちはなかなかする様子がなくて、時間の関係もあったため断念してクレートに戻ってもらいました。

クレートにはドアの部分に給水機を取り付け、中には私の匂いがついたシャツのみを入れました。あまり色々と入れて、誤飲の原因になったりしたら嫌なのでトイレシートも入れませんでした。

航空会社に引き渡す前に、空港内の動物検疫所にて検査を受けました。常駐の獣医師の方が検査をしてくれて、事前に用意した書類などに目を通しながら下記の輸出検疫証明書を作成してくれました。

検査をしてくれた方はジャッキーを触りながら

本当に11歳ですか!すごく若々しいですね!

と褒めてくれました。
無事に検査が終わったら、航空会社の係員の方に引き渡しました。この瞬間が、本当に急であっけなくてとても辛かったです。「ジャッキー!頑張ってね!」と言いながら見送りました。

フライト中

私自身もチェックイン等を済ませ、飛行機に乗り込んだ際、フライトアテンダントの方「犬が貨物室にいるので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶しました。何か特別に出来ることはないのかもしれないけど、少しでもジャッキーを気にかけてもらえればと思って藁にもすがる思いでした。

フライトアテンダントの方は、優しく対応してくださり「承知しました。ご安心くださいね」と声をかけてくれました。この後の13時間のフライトはもう気が気じゃなくて、ずっとそわそわしていました。今頃ジャッキーは怖い思いをしているのか。不安で押しつぶされそうなのか。お腹すいたかな。おトイレ行きたいかな。など延々と考えていました。

最初に声をかけたフライトアテンダントの方もずっと気にかけてくれていたようで、着陸の少し前に「こちらをどうぞ」とメッセージカードを手渡されました。中には「わんちゃんのことが心配な気持ちがよく分かること」「フライトが快適であったことを願う旨」などが丁寧に書かれていました。
さすが日本の接客は素晴らしい…と感動しました。特別に何かしてもらったわけではないけれど、少しでも気持ちに寄り添ってもらえたと思うと、その心遣いと優しさに大変感謝しました。

到着してから

アメリカの空港に到着したら、現地のANA職員がジャッキーのクレートを引き渡してくれるとの説明があったはずなのですが、ここはさすがアメリカ。ジャッキーの入ったクレートはターンテーブルの横にぽつんと置いてありました。当然、係員はいません。

「じゃ、ジャッキー?…ジャッキー!わー!ジャッキー!」と興奮して近寄る私。
ジャッキーは「?」みたいな顔をして、特に何の感情もない様子でした。
(多分、めちゃくちゃトイレに行きたかったと思われます)

急いで自分のスーツケースを取り、部屋の隅にあった動物輸入手続きのカウンターへ急ぎました。
そこでは係員の人がすべての書類にさっと目を通し、ほとんど何も聞かれることもなく、「はい。どうぞ」と解放されました。特にジャッキーの検査をした記憶もないです。本当にアメリカ側の手続きは簡単でした。

到着ロビーに出ると、夫が出迎えてくれました。急いで建物の外に出て、ジャッキーのために芝生のあるエリアを探しました。クレートから出してあげると、すぐに長い長いおしっこをしました。ずっと我慢をしていたみたいです。クレート内はとてもきれいで、フライト中ジャッキーはずっと大人しくいい子でいてくれたようでしたが、給水機の水はほとんど減っていなかったので、やはり緊張状態にあったのだと思います。

夫の車まで行くと、水とドッグフードが用意されていました。ジャッキーはたくさんお水を飲み、フードもがつがつと食べました。表情もけろっとしていて、全然精神的ダメージもなさそうなのが幸いでした。

最後に

現在はプーとフィンを連れて日本へ帰国する手続きを進めているのですが、日本に関しては輸出よりも輸入する方が断然厳しいです。そちらに関してもいずれ記事にしていこうと思います。

貨物室での輸送に関しては、健康面や精神面で問題のないわんちゃんであればさほど心配しなくても大丈夫かと思います。ジャッキーは本当に健康で、精神面でも怖いもの知らずで、大きい音や飼い主と離れることについて大してストレスを感じない犬だったので、貨物室でも大丈夫でした。

プーとフィンは、まだ若いからか色々なものに怖がるところがあったり(2匹で怖がるものが違うのでそれも面白い)、またコロナの影響もあり飼い主がずっと家にいたため、飼い主のそばを離れるのを嫌がる性格なため、日本へ帰国する際は機内へ持ち込む予定です。
ジャッキーよりも一回り小さいので、機内への持ち込みもギリギリ大丈夫なサイズです。
プーとフィンが貨物扱いしかできないとなったら、日本への帰国は断念せざるを得ないと思います。

また、JALもANAも国際線のペットの機内持ち込みは許可されていないため、アメリカの航空会社を利用することになります。

日本の航空会社もいずれはもっとペットと旅行しやすい環境になったら良いなと思います。

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